鏡に映る自分を見て、
「あれ、お腹のところだけ出てる…」
と思ったこと、ありませんか。
食べる量は増えていないのに、なんだかお腹まわりだけがぽってり見える。
20代の頃はこんな感じじゃなかったのに、と鏡の前でため息をついてしまう。
そんな声を、サロンでもよく聞きます。
結論から言うと、その「ぽっこり」は、脂肪だけが原因じゃないかもしれません。
猫背や反り腰になると、内臓の位置が下がって、お腹だけが前に出て見えやすくなるんです。
先日、サロンに来てくださっているお客様と、こんなことがありました。
普段のリラックスした姿勢のまま鏡の前に立ってもらって、
そのあと、耳・肩・くるぶしを一直線にするイメージでまっすぐ立ってもらったんです。
それだけで、お腹まわりがすっきり見えて、ご本人もびっくりされていました。「体重は変わってないのに、こんなに見た目が変わるんですね」と。
思い当たる場面は、他にもあります。
夕方、子どものお迎えや夕食の支度でキッチンに立っているとき。
パソコンの画面をのぞき込むように、少し前かがみで作業しているとき。
どちらも、気づかないうちに背中が丸まって、骨盤も後ろに傾きやすい姿勢です。
1日の中でこの時間が長い方ほど、鏡で見るお腹まわりの印象も変わってきます。
なぜ姿勢でお腹まわりが変わるのか
骨盤が後ろに傾いたり、反り腰になったりすると、内臓を支える力が弱くなって、内臓の位置そのものが下がりやすくなります。
そうすると、お腹の下のほうだけがぽこっと前に出て見えてしまうんですね。
もうひとつ大事なのが、お腹の深いところにある筋肉(インナーマッスル)がうまく使われなくなることです。
姿勢が崩れていると、この筋肉がずっとお休み状態になってしまい、
お腹まわりを内側から支える力が落ちてしまいます。
筋肉が働かない状態が続くと、代謝も落ちやすくなります。
20代の頃は代謝の土台がしっかりしていたので、
多少姿勢が崩れていてもそこまで響かなかったんです。
でも40代になると、その土台自体が下がってくる分、
姿勢の乱れがそのまま見た目に出やすくなってしまいます。
若い頃と同じように「ちょっと猫背でも平気」と思っていると、
気づかないうちにその差がお腹まわりに出てしまう、ということですね。
だからこそ、20代の頃の感覚のままにしておくのではなく、
今の自分の体に合わせて姿勢を見直すことが、40代からは意味を持ってきます。
ただし、姿勢を正すだけで痩せるわけではありません
ここは正直にお伝えしておきたいところです。
姿勢を変えることで、お腹まわりの「見え方」や筋肉の使われ方は大きく変わります。
でも、姿勢そのものが脂肪を減らしてくれるわけではありません。
脂肪を減らすには、食事や運動もあわせて必要です。
姿勢はあくまで「土台」。
土台を整えることで、これから取り組む食事や運動の効果も出やすくなる、
というイメージで捉えてもらえたらと思います。
「姿勢を変えただけで体重が減った」というような話ではありません。
でも、姿勢を整えることで、体を動かしたときにお腹まわりの筋肉が働きやすくなるので、同じ運動でも感じられる効果は変わってきます。
焦らず、まずは土台からという順番で考えてもらえたらと思います。
また、もともと腰や背中に痛みがある方は、自己流で姿勢を変えようとすると負担がかかることもあります。
痛みがあるときは、無理をせず専門家に相談してくださいね。
忙しくても、今日からできること
「トレーニングの時間なんて取れない」という方も多いと思います。
姿勢は、特別な時間を作らなくても、日常のちょっとした意識で変えていけます。
– 座るとき:椅子に浅く座り、坐骨(お尻の骨)で座面を感じるように座る
– 1時間に1回:肩甲骨を軽く寄せて、胸を開くようにひと呼吸
– 立つとき:耳・肩・くるぶしが一直線になるイメージを持つ
– 家事のすきま:洗い物や歯みがきのときに、あごを軽く引いて背筋を伸ばしてみる
最初は「意識するだけ」で十分です。
家事の合間や、パソコンに向かっているときにふと思い出す、くらいの気軽さで始めてみてください。
一気に全部を変えようとすると、続かなくなってしまいます。
まずはこの中から1つだけ選んで、1週間続けてみる。
それだけでも、自分の姿勢のクセに気づくきっかけになりますよ。
まず今日、試してほしいこと
鏡の前で、いつも通りの姿勢と、耳・肩・くるぶしを一直線にした姿勢を、両方見比べてみてください。
それだけで、お腹まわりの見え方がどれくらい変わるか、自分の目で確かめられます。
「姿勢だけでこんなに違うんだ」と感じられたら、そこがスタートラインです。
そこから少しずつ、食事や運動も整えていくと、変化はもっと感じやすくなっていきますよ。

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